2021年05月27日
コロナワクチンとの関連は?

あまり放置しておくと、トンデモな人たちが何の根拠もなく危険な主張をおおげさに発言してしまうので、たまにしーまブログに出現する店主です。
患者さんからも時々質問もありますし、やはりコロナワクチンの話題はなくならないですね。
今日は「ワクチンは危険!」と言う人たちに反発するための記事です(^o^)
まず、基本的な情報は『こびナビ』さんを参考にしてください。
こびナビ
https://covnavi.jp/
ご自分でネットで検索すると信頼のできないサイトがトップに出てくることがあるので注意です!
以前私が書いた記事もついでに載せておきます↓
https://kaayaaroma.amamin.jp/e788485.html
今日のお昼のニュースにも出てきましたが、
新型コロナウイルスワクチン接種後の人が死亡されたというお知らせが定期的に流れていますね。
今のところすべての報告はワクチンとの因果関係が評価できない、もしくは評価中となっており、
一部の人たちは「副反応が起きても結局国は保証しないんだ」と愚痴を話していますが、
厚生労働省が提示している詳しい報告書を読んだところ
「これはワクチン関係ないでしょう」
と私は思ってしまいました。
参考資料もとを貼っておきます↓
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000784439.pdf&ved=2ahUKEwj09I3equnwAhVcGTQIHQXJDvAQFjAKegQIBBAC&usg=AOvVaw1pkPkHJKgF6KxfAtS3palu
皆さん注目されているのは、これまで病歴がないのに、若いのに、くも膜下出血や脳出血などで死亡された方がいるということではないでしょうか?
はっきり言います。
若くて病気がなくても脳卒中になる確率はもともとあります。
もちろん発症率は年齢が高くなるほど大きくなりますが、30代までの年代が全くゼロというわけではありません。
厚生労働省の報告をざっと読んでみると、「接種前から頭痛の訴えがあった」や、「室内の様子よりアルコール多飲、タバコの量も多いと推察」と書かれている部分がありました。
頭痛は脳出血の兆候でもありますし、アルコール過剰摂取や喫煙は十分に脳出血の要因となります。
こうなると、コロナワクチンは果たして関係するのかな?と疑問に思いますよね。
さらに、ワクチンを打つことで、くも膜下出血などの出血性の脳卒中は増えていないとアメリカ予防接種会議(ACIP)では判断しているという記事がありました↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/kamidanisatoshi/20210308-00225651/
ニュースの見出しがどれだけ不安や恐怖を煽っているかがよくわかりますね…。
マスコミは適切な事実を報道してほしいですし、情報を受けとる私たちも一端の情報だけで判断してはいけないということですね。
以前違う記事にも書きましたが、危険性がないものというものは生きていて全くありません。
車に乗ることも、交通事故に遭遇するリスクと生活の便利さを天秤にかけてどうするかを決めています。
どちらのほうが利益があるか、
よりリスキーなのはどちらか。
私は、自分が重症化しないこと、患者さんなど周りに感染させないことを優先し、ワクチン接種します。
本来ならすでに2回目も終わってる時期でしたが、事情があり遅くなりましたf(^_^;
近々接種します。
こういうことも、本当は運営さんや役所が積極的に発信してほしいところですね…。
変に反発する個人、団体があり困ったものです。
論理的、科学的に判断する人がもっと増えてほしいですね。
2020年04月01日
生理痛のお悩み

生理痛でお悩みの女性は多くいらっしゃると思います…。私の母親が若い頃はそうでした(>_<)私は幸いひどい体質でないのですが、やはり2,3ヶ月に1回のペースで辛い時がありますね。
今日は薬剤師目線で、生理痛に悩む方の選択肢を増やしたり、不安を和らげるために記事を書きました。
当然ですが、生理痛が起こるメカニズムをご存知でしょうか?
生理痛にはプロスタグランジンという物質が関係します。
排卵がおこり、体が受精の準備を始めると、フカフカになった子宮の内膜からプロスタグランジンがつくられます。プロスタグランジンは、子宮の内膜がはがれ落ちるときに子宮を収縮させて、血液(経血)を押し出すはたらきがあります。
プロスタグランジンが過剰につくられると、子宮が激しく収縮するので、月経痛がひどくなります。また、プロスタグランジンは血管を収縮させる作用もあるため、冷えやむくみを起こしやすくなります。
痛み止めの薬は、基本的にプロスタグランジンの産生を抑える作用になるため、生理痛に効果的と言えます(非ステロイド性抗炎症薬と言われる成分です)。
ですが、
「痛み止めを使ってクセになるんじゃないか」
とか、
「生理の度に毎回飲んでると薬の副作用が出るんじゃないか」
「痛み止めを飲んでも効かない」
という声が世間では多いですね。職場に来られる患者さんからも聞かれたことがあります。
まず、一般的によく使われる痛み止めで依存性というものはありません。
そのため「クセになる」ということはないと言えます。
次に薬の副作用についてですが、痛み止めの主な副作用は胃痛などの消化器症状です。
以前当ブログに書きましたが、薬の成分というのはたいていは1日で体から出ていくものです。
また、生理痛の時のみに薬を飲むぐらいでは、胃潰瘍は起こしにくいと言われています。
なので、腎臓がかなり弱っていたり、胃潰瘍の歴がない限りは薬は安全に使えると言えます。
最後に痛み止めを飲んでも効かないという意見ですが、まずは飲むタイミングを見直して頂くことをおすすめします。
飲み薬は、たとえ即効性があるとは言っても消化されるまでに時間がかかり、効き始めるには10分や15分かかります
。
痛みがひどくなってから飲んだのでは薬の効果の実感が得られにくいので、痛みの兆候が出てから薬を飲むことをおすすめします。
ただし、痛み止めが効かない場合には子宮内膜症や子宮筋腫といった病気の可能性もあるので婦人科への受診をおすすめします。
また病気でなくても、痛み止め以外の方法としてピルの服用も有効なので、そのことを相談に婦人科に行くというのも手です。
ピルは女性ホルモンの成分が含まれる薬で、脳に「今妊娠してる状態だよ」と勘違いさせることで排卵を起こさなくし、黄体ホルモンの量も減らすことができます。これにより生理痛を和らげることができるのです。
ピルに関する勘違いに、飲み続けると不妊症になる・がんになるという話がありますが、
前述しましたようにピルは脳に妊娠していると思わせるものなので、最近ではむしろ妊娠しやすくなると言われています。
がんに関しては、ピルとの因果関係がないとされるデータが最近では報告されているようです。
ピル服用に最も注意すべきは喫煙です。たばこを吸う方はピルを飲めないかもしれませんので、婦人科の先生に相談してくださいね。
近頃は生理痛やPMS対策にアロマも活用されています。
AEAJ(日本アロマ環境協会)の行った実験でも、ラベンダー精油が生理痛に有効だったという結果が出ました。
新生活応援アロマの次の企画として、生理に関する対策のアロマを予定しています。
具体的なことが決まり次第お知らせ致しますので、お待ちくださいね(^o^)
タグ :アロマ
2020年02月17日
酒造の見学

今日はお休みの日だったんですが、
朝から健康診断を病院を受けた後、町田酒造さんのところに行って黒糖焼酎ができるまでを勉強しました。
以前チンキを作りたいと呟いたことがありましたが、
「あれ、私お酒ができる過程知らないわ!」
と思い、前日に見学することを決定し、当日問い合わせて急遽参加させてもらいました(^^;
最後は試飲せず製品の香りをしっかりと嗅がせてもらいました(自分で運転してきてた、というのもあるんですがお酒は弱くて飲まないもので…)。
蒸留の違いで香りが全く違うので、アロマと一緒だな〜と思いました。
精油もアルコールと同じく蒸留をして作られるものが多いのですが、
減圧蒸留という釜の中を真空の状態にして、水の沸点を下げることで熱で壊れやすい成分が抽出しやすい、という方法をよく使われてるらしいです。
減圧蒸留だと機械の値段かなり高いのに…
うらやましい!私も使いたい!笑
たくさん勉強と試香とさせて頂き、楽しみました。
町田酒造さんありがとうございました(^o^)
タグ :アロマ
2020年02月13日
女子高生になれる香り!?
昨年春くらいにネット上で話題になった、
「女子高生の香りになれる」ボディーソープ、DEOCO…
皆さんご存知でしょうか?
自称"おじさん"という男性がこのボディーソープを使ったところ、
「青春の香りがする」
「男でも女の子になれる」
という感想が続々と寄せられ、
外身はおじさんでも、目を閉じれば甘い香りに包まれ若い女性をイメージすることから、
『おじさん女子高生』という言葉が生まれたそうです。
ほんまかいな(^^;

この間ふとこの製品を思い出し、軽く調べてみたところ、
本来は女性のニオイ対策・加齢臭対策にと開発されたものだそうで、
発売元のロート製薬のデータによると、女性は加齢とともにラクトンという香り成分の分泌量が少なくなるために匂いに変化が出る、とのこと。

なるほどなるほど。
確か、ジャスミンにほんの少しだけどラクトン類って入ってたよね?と思い出し、
ドラッグストアでDEOCOシリーズの制汗剤を買ってきて再現できないかどうか試してみました!

こちらの香り…
めっっっちゃ甘い桃!!!
そしてアプリコットも思わせる香りをしています。
おそらく人工香料も使用していると考えられます。
精油でDEOCOの香りを完全に再現することは難しいですが、桃を連想させるような香りはできたかなー?と。
間違っていたら嫌なので、どの精油を使ったのかは秘密です笑
ひとつだけ使った精油を言いますと、ジャスミンは使用しました。
ジャスミンには少量ですがジャスミンラクトンというラクトン類が含まれており、またローズとは違った花の濃厚な甘い香りを持っています。
ジャスミンなしとありと組み合わせでは、甘い香りの強さがまったく違っていました。
なので、持論ですが、女性でご自身の匂いが気になるという方はジャスミンがオススメかな?と思います。
アブソリュートしかなく、有機溶剤が微量入っているためにまれにアレルギーを起こすと言われていますので、皮膚へ塗布する前にパッチテストは必要です。
(ちなみに私はバスオイルや香油にジャスミンアブソリュートを混ぜ使っていますが、皮膚トラブルは一切ありませんでした(^^; 真似しないように!)
ジャスミン単独が苦手でしたら、イランイランや柑橘系の精油も一緒に使うといいですよ。
ちなみにジャスミン、高価な精油のひとつです…
予算に合わない!という方はプレミアムブレンドシリーズのジャスミンをオススメします。
当店ではジャスミンを含めたブレンドオイルの作成もしています〜高価な精油なので追加料金を頂く形にはなりますが、良ければそれでご自身の好みの香りも作ってみてくださいね(^o^)
注意点ですが…男性のニオイ対策はまた違うものを試されたほうがいいと思います(^^;
男性と女性ではニオイ対策が違うとロート製薬は言ってるそうで…
よく調べて後日書きますね(^^;
「女子高生の香りになれる」ボディーソープ、DEOCO…
皆さんご存知でしょうか?
自称"おじさん"という男性がこのボディーソープを使ったところ、
「青春の香りがする」
「男でも女の子になれる」
という感想が続々と寄せられ、
外身はおじさんでも、目を閉じれば甘い香りに包まれ若い女性をイメージすることから、
『おじさん女子高生』という言葉が生まれたそうです。
ほんまかいな(^^;

この間ふとこの製品を思い出し、軽く調べてみたところ、
本来は女性のニオイ対策・加齢臭対策にと開発されたものだそうで、
発売元のロート製薬のデータによると、女性は加齢とともにラクトンという香り成分の分泌量が少なくなるために匂いに変化が出る、とのこと。

なるほどなるほど。
確か、ジャスミンにほんの少しだけどラクトン類って入ってたよね?と思い出し、
ドラッグストアでDEOCOシリーズの制汗剤を買ってきて再現できないかどうか試してみました!

こちらの香り…
めっっっちゃ甘い桃!!!
そしてアプリコットも思わせる香りをしています。
おそらく人工香料も使用していると考えられます。
精油でDEOCOの香りを完全に再現することは難しいですが、桃を連想させるような香りはできたかなー?と。
間違っていたら嫌なので、どの精油を使ったのかは秘密です笑
ひとつだけ使った精油を言いますと、ジャスミンは使用しました。
ジャスミンには少量ですがジャスミンラクトンというラクトン類が含まれており、またローズとは違った花の濃厚な甘い香りを持っています。
ジャスミンなしとありと組み合わせでは、甘い香りの強さがまったく違っていました。
なので、持論ですが、女性でご自身の匂いが気になるという方はジャスミンがオススメかな?と思います。
アブソリュートしかなく、有機溶剤が微量入っているためにまれにアレルギーを起こすと言われていますので、皮膚へ塗布する前にパッチテストは必要です。
(ちなみに私はバスオイルや香油にジャスミンアブソリュートを混ぜ使っていますが、皮膚トラブルは一切ありませんでした(^^; 真似しないように!)
ジャスミン単独が苦手でしたら、イランイランや柑橘系の精油も一緒に使うといいですよ。
ちなみにジャスミン、高価な精油のひとつです…
予算に合わない!という方はプレミアムブレンドシリーズのジャスミンをオススメします。
当店ではジャスミンを含めたブレンドオイルの作成もしています〜高価な精油なので追加料金を頂く形にはなりますが、良ければそれでご自身の好みの香りも作ってみてくださいね(^o^)
注意点ですが…男性のニオイ対策はまた違うものを試されたほうがいいと思います(^^;
男性と女性ではニオイ対策が違うとロート製薬は言ってるそうで…
よく調べて後日書きますね(^^;
タグ :アロマ
2020年02月04日
精油の「品質がいい」とは?

精油のメーカーを選ぶ際に、
「メディカルグレード」や「クリニカルグレード」という言葉を見ることがあると思います。
私もメーカー選びで様々なことを調べ、
最初の頃はこういう言葉を書いているところの精油を選ぶべきなのか?と悩みましたが、
今となってですが「メーカーの宣伝のひとつ」とわかりました。
なぜかというと、このグレードに関して明確な基準というものがないためです。
無農薬栽培や野生の植物と決めているわけでもなし、
植物を育てている農家さんが賞をもらうほどといったものでもなし、
残留農薬についてきっちり調べているわけでもなし。
とても抽象的です。
なので、ほとんどの場合は宣伝のためにつけているフレーズと考えたほうがいいです。
そして、「品質がいい」ものというと、一般的にどういったことを連想するでしょうか?
私の場合、品質がいいということは不純物が少なく本来の成分の量が多いのでは、
1回の使用で体に入ってくる濃度が濃いのでは、
と考えます。
精油は肌の刺激にならない成分はほとんどないですし、
品質がいい=肌にも原液で使える
とは言えないです。
だから、安全に使うためには精油は希釈しないといけませんね。
また、食品添加物と表示されているから料理に使う・水やお湯に垂らして使うというのは危険なことです。
確かに精油の中には食品添加物と表示されているものがあります(ドラッグストアなどにあるハッカ油にも、食品添加物と表示されているものはあります)。
ですが調べたところ、食品添加物と表示することは難しいことではありません。
天然香料基原物質リストというものに該当する成分であれば、届け出れば食品添加物と表示をしても構わない、という風になります。
少し手間がかかるだけで、国から特別の許可を得られているというわけではないんですね。
人から聞いた話ですが、昔は多くの精油メーカーは食品添加物と表示をし精油を販売していたそうです(生活の木といった大手のメーカーも)。
ですが、次第に一般人の食品への添加や原液塗布が危険だという風潮が広がり、食品添加物への届出をわざわざしなくなった、と聞きました。
なら、ジンジャーやオレンジなどといった精油は、メーカーに限らず食品に使っていいのでは?と思うかもしれませんが、
私は当店で扱ってる精油を食卓に並べて使いたいとは思いません(^^;
食品添加物は、食品ではありません。
以前、フッ素についての記事を書いたことがありますが、
こういう添加物の量の単位はppm(百万分率のことで、1ppmは100万分の1ということ)で、一般家庭で量ることはとてもできないくらいの微量です。
本来の食品なら天然香料の濃度は10ppm=0.001%、
精油1滴は約0.05mlなので、5リットルに対して1滴使用するほどの量です
(と、書いている人をネットで見つけました。その方は科学的・理論的にアロマを考えている方なので信頼できます)。
原液塗布や飲用は、もし自分がやるにしても他の人に勧めたりはとてもできませんね…。
危険なので、何かあったらと思うと恐ろしいです((((;゜Д゜)))
「実は人から勧められて精油を飲んだことあるよ」という人に会ったことがあります。
体に何もなく済んで良かった(>_<)
私の書いた記事がきっかけに、精油の危険な使用方法の広がりが少しでも止まればと思います。
タグ :アロマ
2020年01月22日
精油の危険な使い方
昨日は当ブログのアクセス数が過去最高でした…
以前から料理の写真があがっている記事はアクセスが多いと気づき、
「みんな食いしん坊だな!私もだけど!」
と心の中でツッコミを入れていましたが、今回は半端ない数のアクセスで驚きしかない(^^;
やっぱり牛乳の記事の影響でしょうか?
閲覧者が増えてきたので、精油の危険な使用方法が存在し、しかもそれをメーカーが勧めているということを改めて書かせてください。

ちまたでは、精油を料理に使用する方がいらっしゃるようです
(写真のメーカー名は消していますが、名前をご存知の方はたくさんいらっしゃると思います)。
が!!
精油を飲用したり料理に使用することは危険な行為です!!!
以前にもこの危険性について書いたことがありますので、良ければご閲覧ください。
https://kaayaaroma.amamin.jp/e742409.html
https://kaayaaroma.amamin.jp/e743202.html
精油は植物の芳香成分を何倍にも濃縮しているものです。
たかが一滴、約0.05mlだからと侮ることは危険です。
オレンジやレモンの風味を楽しみたいなら果汁や果実の皮を入れればいいのに。
スパイスの香りなら実際のスパイスを使えば済むことなのに。
どうして精油を使っているんだろうと疑問に思います。
この使用以外にもここのメーカーには問題があり、
皮膚への塗布は原液を推奨しています。
どの精油にも少なからず皮膚刺激があるためにキャリアオイル(植物油)で希釈することが必要なのに、
なぜわざわざ危険な行為を勧めるのか。
先日聞いた話ですが、やはりこれらのような間違った使用方法のために健康被害の報告があるようです。
小さい子どもにまで被害が及んでいると考えると、とても許されるものではありません。
笠利にあるアマンデーの屋上で植物を育て始めてから思いますが、
植物の力、なめちゃダメです。
精油は植物のもつ芳香成分を濃縮したものです。
植物がなぜ芳香を持つかというと、虫がついたり病気になるのを防いだり、また種を残す時には生き物を引き寄せる匂いを出したりすることが目的ですが、
すべて自分が生き残るためです。
お世話になった方は、芳香成分は自然の農薬に近いとお話しされていました。
農薬を飲んだり原液でそれを使ったりすることなんてしませんよね?
このメーカーの精油を使っても、飲用はしない・皮膚への塗布は希釈するなど安全な使用方法で行っている方はいいのですが、
そうでない方は今すぐ使用方法を改める必要があります。
いくら「メディカルアロマ本場のフランスでは精油を飲むことも高濃度で使用することがある」と言っても、
処方するのは医師、調剤するのは薬剤師と、専門的な資格を持っている職です。
それくらい責任をもって行うべきことなのです。
メーカーの推奨内容は当てになりません。
「このアロマは飲めるんですよ」
と言われれば、精油についてあまり知識のない方だと
「飲めるって言われてるくらいなのだから、安全でいいものなのかな?」
と思ってしまうでしょう?
商法の一種なのです。
Instagramでもたくさん危険な使用方法を見ます…
奄美では「これは危険なことだ」ということが早く広まることを願います。
以前から料理の写真があがっている記事はアクセスが多いと気づき、
「みんな食いしん坊だな!私もだけど!」
と心の中でツッコミを入れていましたが、今回は半端ない数のアクセスで驚きしかない(^^;
やっぱり牛乳の記事の影響でしょうか?
閲覧者が増えてきたので、精油の危険な使用方法が存在し、しかもそれをメーカーが勧めているということを改めて書かせてください。

ちまたでは、精油を料理に使用する方がいらっしゃるようです
(写真のメーカー名は消していますが、名前をご存知の方はたくさんいらっしゃると思います)。
が!!
精油を飲用したり料理に使用することは危険な行為です!!!
以前にもこの危険性について書いたことがありますので、良ければご閲覧ください。
https://kaayaaroma.amamin.jp/e742409.html
https://kaayaaroma.amamin.jp/e743202.html
精油は植物の芳香成分を何倍にも濃縮しているものです。
たかが一滴、約0.05mlだからと侮ることは危険です。
オレンジやレモンの風味を楽しみたいなら果汁や果実の皮を入れればいいのに。
スパイスの香りなら実際のスパイスを使えば済むことなのに。
どうして精油を使っているんだろうと疑問に思います。
この使用以外にもここのメーカーには問題があり、
皮膚への塗布は原液を推奨しています。
どの精油にも少なからず皮膚刺激があるためにキャリアオイル(植物油)で希釈することが必要なのに、
なぜわざわざ危険な行為を勧めるのか。
先日聞いた話ですが、やはりこれらのような間違った使用方法のために健康被害の報告があるようです。
小さい子どもにまで被害が及んでいると考えると、とても許されるものではありません。
笠利にあるアマンデーの屋上で植物を育て始めてから思いますが、
植物の力、なめちゃダメです。
精油は植物のもつ芳香成分を濃縮したものです。
植物がなぜ芳香を持つかというと、虫がついたり病気になるのを防いだり、また種を残す時には生き物を引き寄せる匂いを出したりすることが目的ですが、
すべて自分が生き残るためです。
お世話になった方は、芳香成分は自然の農薬に近いとお話しされていました。
農薬を飲んだり原液でそれを使ったりすることなんてしませんよね?
このメーカーの精油を使っても、飲用はしない・皮膚への塗布は希釈するなど安全な使用方法で行っている方はいいのですが、
そうでない方は今すぐ使用方法を改める必要があります。
いくら「メディカルアロマ本場のフランスでは精油を飲むことも高濃度で使用することがある」と言っても、
処方するのは医師、調剤するのは薬剤師と、専門的な資格を持っている職です。
それくらい責任をもって行うべきことなのです。
メーカーの推奨内容は当てになりません。
「このアロマは飲めるんですよ」
と言われれば、精油についてあまり知識のない方だと
「飲めるって言われてるくらいなのだから、安全でいいものなのかな?」
と思ってしまうでしょう?
商法の一種なのです。
Instagramでもたくさん危険な使用方法を見ます…
奄美では「これは危険なことだ」ということが早く広まることを願います。
タグ :アロマ
2020年01月16日
柔軟剤のメカニズム

洗濯に使用する柔軟剤。
これの中身は界面活性剤です。
界面活性剤の中でも陽イオン界面活性剤に分けられるもので、+(プラス)の電荷を持つ界面活性剤です。
逆に、洗剤は陰イオン界面活性剤(-(マイナス)の電荷を持つ界面活性剤)です。
界面活性剤は親水部分と疎水(親油)部分の両方をもつものと以前お話しましたが、このうちの親水部分が+か-の電荷を持っていて、その性質で陽イオンか、陰イオンかを区別しています。

洗剤で洗った後の布は水によって-の電荷を持っています。
-のものは+のものと引っ付きますので、柔軟剤を混ぜると柔軟剤の+電荷の部分が布の-部分とくっつく形になります。
すると布の表面は疎水部分に包まれた形になり、滑りが良くなり柔らかさのある感触になります。
また、布にくっついた親水部分はたまった静電気を通しやすくするので、静電気防止効果もあると言われています。
さて、クエン酸も同じような働き方なのかというとそうではありません。
クエン酸は界面活性剤ではない物質です。
洗剤の多くはアルカリ性の性質を持つのですが、その洗剤の洗い残しがあると生地がギシギシと硬くなってしまうのです。そこで酸性であるクエン酸がすすぎの時に洗剤を中和させることで、乾いた時に生地が硬くなるのを防いでくれるのです。
グリセリンは保湿の役割があります。

グリセリンの-OHの部分が水とくっつくので、水分を保ってくれる形になります。
なので、クエン酸のみでの使用でもギシギシ感があるようならグリセリンも足したほうがいい、ということで出来上がったレシピと考えます。
生活にはいろいろな科学が生かされている、と思いませんか?
こういう原理を考えることは面白いですね〜最初に思いついた人は本当にすごい!
タグ :アロマ
2020年01月04日
香りの作用のメカニズム

「香りで気持ちが変わるなんて信じられない」
とお思いの方がいらっしゃると思いますので、
今日はアロマセラピーの基本、香りが心や体に作用するメカニズムを解説します(^o^)
香りを感じるのは嗅覚ですが、嗅覚は五感の中で唯一直接脳に伝わります。

精油は様々な種類の成分が含まれていることは以前お話しましたが、揮発した芳香分子は吸入した空気と一緒に鼻腔の中を動き回り、細胞や神経をつたり、脳へと伝わります。
詳しく書くと、脳の中で、
大脳辺縁系(記憶をつかさどる海馬や、海馬からの情報で好き嫌いを判断する扁桃体などのある部位)や、
視床下部(自律神経系や内分泌系を支配する部位)を通り、
脳下垂体(さまざまなホルモンの働きを制御する部位)へ香りの情報が伝えられます。
このような経緯があるために、
特定の香りを嗅いで過去の記憶や感情を思い出す、
というエピソードが生まれるのです。
さらに、匂いによる記憶は視覚的な記憶よりも長く保持されると言われています。
思い出の場所だったり、イベントだったり、人だったり。
そして、自律神経や内分泌にも作用することから、精油は心理的作用や他に身体的な作用が期待されるということですね〜
もちろん作用には個人差があったり、香りの好みに好き嫌いがあるので、
「この精油を使うと必ずこうなる!」
というのは難しいのですが、精油によって香りは異なるので、いろいろ試されて自分にとって落ち着く香りやリフレッシュできる香り、気分を上げる香りなど、ご自身に合うを見つけられればと思います。
また、精油の成分が体に伝わる経路には、蒸気吸入の場合は肺、トリートメントの場合には皮膚もあります。
このふたつの経路から、成分は結果的に血液にいき、全身に作用する、というメカニズムになります。
ただし、成分が全身にめぐると言っても、成分100%の量ではありません。生き物には代謝・排泄機能があるため、各器官に成分が達した際に成分の量も少なくなります。
「効果を出したいから、精油原液で使お〜」
ということは危険なのでやめてくださいね(>_<)
過去記事で解説しています↓
https://kaayaaroma.amamin.jp/e742409.html
以上のように、精油は体に作用します(^o^)
なので、香りで気持ちが変わるのは気の持ちようではなく、科学的な根拠のある作用メカニズムです。
医療現場でもアロマセラピーが活用されていて、心のケアのために心療内科にかかられている方や介護施設・ホスピス入所者に使用することが多いです。
皆さんも日常のちょっとした心のケアに、アロマを使ってみませんか?(^o^)
さて、明日は日曜なので営業日です。
13時から17時の間でご来店をお待ちしております。
在庫状況は明日お知らせ致します(^-^)
タグ :アロマ
2019年12月20日
1,8シネオールとは?

今日は精油の成分である1,8シネオール(別名ユーカリプトール)についてお話しします(^o^)
あまり聞いたことがないかもしれませんが、液体歯磨きのリ◯テリンシリーズの一部に入っていたりします。

画像大きすぎ!笑
環状エーテル構造を持つモノテルペノイドの一種で、爽やかですっきりとした香りを持つ成分です。
環状とは環(わ)の形を持つこと、
エーテルとは-O-のことを言います。
モノテルペノイドについてはまたの機会に(^^;
別名の通り、ユーカリ属の芳香成分半分以上の割合で含まれています。
他にもティートリーやローズマリーなどにも含まれていたりします。
抗炎症作用があるとされ、副鼻腔炎や花粉症といったものの鼻症状を和らげてくれたり、抗菌作用は序盤の説明にあるように口腔洗浄液に配合したりなどで活用されています。
抗菌作用は香りの吸入でも有効ですので、風邪やインフルエンザ予防に使えますね(^o^)
すっきりとした香りですがメントールのように冷感を感じたりはしにくいので、メントールが苦手な方はユーカリ系の使用がおすすめです。
精油の成分って、アロマを使ってないとなかなか身近に感じにくいですが、ふだん目にする市販品に含まれていることを発見すると面白いし嬉しいですよね(*^^*)
成分ひとつひとつは工業的に作られたものでも、ルーツを辿ると植物なんだなーと実感します!
皆さんも、時間があれば製品の裏の成分表示を見てみてくださいね〜
タグ :アロマ
2019年11月29日
吸水ポリマーを利用したアロマ芳香剤
先日ご紹介したリードディフューザーのように、
置くだけで香りが楽しめたらなーと思ってる方、いらっしゃいますか?
実は手軽に作れて香りを楽しめるものがあるんです。
それがこちら。

じゃらん
ジェリーボールを利用したアロマ芳香剤です!
置くだけファブ○ーズや虫コ○ーズなど、市販の芳香剤もこの画像のようにジェリーボールを使用しています。
材料
・ガラス瓶
・ジェリーボール
・精油
・ジェリーボールが乾燥していれば、水
作り方
・乾燥したジェリーボールを瓶に入れ、適量の水を加える
・精油を適量入れてよく混ぜる
これだけ。
ジェリーボールは最近ではネットで簡単に買えますが、もしそれが面倒だなと感じる方にはこちらがおすすめ。

じゃらららん
こちら、何でできているかと言うと保冷剤です。
保冷剤の中身をガラス瓶などの容器に取り出し、精油を適量加えて混ぜるだけ。
飾り付けに、おはじきやビー玉を入れればおしゃれになります(^o^)
ではここで、化学の知識を用いてどのような現象を利用しているか考えてみましょう!
ジェリーボールや保冷剤の中身は、吸収性ポリマーや高吸水性樹脂と言われる高吸水性高分子でできています。
これは文字の通り、たくさんの水を吸収し保つことができる物質です。紙おむつや生理用ナプキンなどにも利用されています。
主にポリアクリル酸ナトリウムが使用されています。
そこで、ポリアクリル酸ナトリウムの構造式を見てみましょう。

構造式の『n』や、名前にある『ポリ』はたくさん存在することを意味しています。
つまり、この構造をもつものがたくさん繋がってできている、ということです。
構造式で注目して頂きたいのは、-COO基(カルボキシル基と言います)。
これを見ると、「お、これは!」と思う方もいらっしゃると思います(^o^)
この部分、水とくっつきやすくなるんです。
ですが、それ以外の部分は水になじまないことが構造式でわかると思います。
なので、このポリアクリル酸ナトリウムが水と出会うと、界面活性剤のように、中の部分に水が入った形を作るのです!
そしてこの物質、たくさんの分子が繋がってできているものなので、どんどん大きくなるんですね〜

このような現象が起きるため、乾燥したジェリーボールは水が加えられると大きくなるんですね〜
そして、水となじまない部分は、同じく水となじまない精油となじむ形になります。
これで簡単にアロマ芳香剤ができあがるわけですね〜
現象を知るとますます面白くなり、見かけもおしゃれになる。
さらにさらに香りまで楽しめるとは、一石二鳥ならぬ一石三鳥!?笑
保冷剤は100均にも売られてありますし、気になる方はぜひ作ってみてくださいね〜(^o^)
置くだけで香りが楽しめたらなーと思ってる方、いらっしゃいますか?
実は手軽に作れて香りを楽しめるものがあるんです。
それがこちら。

じゃらん
ジェリーボールを利用したアロマ芳香剤です!
置くだけファブ○ーズや虫コ○ーズなど、市販の芳香剤もこの画像のようにジェリーボールを使用しています。
材料
・ガラス瓶
・ジェリーボール
・精油
・ジェリーボールが乾燥していれば、水
作り方
・乾燥したジェリーボールを瓶に入れ、適量の水を加える
・精油を適量入れてよく混ぜる
これだけ。
ジェリーボールは最近ではネットで簡単に買えますが、もしそれが面倒だなと感じる方にはこちらがおすすめ。

じゃらららん
こちら、何でできているかと言うと保冷剤です。
保冷剤の中身をガラス瓶などの容器に取り出し、精油を適量加えて混ぜるだけ。
飾り付けに、おはじきやビー玉を入れればおしゃれになります(^o^)
ではここで、化学の知識を用いてどのような現象を利用しているか考えてみましょう!
ジェリーボールや保冷剤の中身は、吸収性ポリマーや高吸水性樹脂と言われる高吸水性高分子でできています。
これは文字の通り、たくさんの水を吸収し保つことができる物質です。紙おむつや生理用ナプキンなどにも利用されています。
主にポリアクリル酸ナトリウムが使用されています。
そこで、ポリアクリル酸ナトリウムの構造式を見てみましょう。

構造式の『n』や、名前にある『ポリ』はたくさん存在することを意味しています。
つまり、この構造をもつものがたくさん繋がってできている、ということです。
構造式で注目して頂きたいのは、-COO基(カルボキシル基と言います)。
これを見ると、「お、これは!」と思う方もいらっしゃると思います(^o^)
この部分、水とくっつきやすくなるんです。
ですが、それ以外の部分は水になじまないことが構造式でわかると思います。
なので、このポリアクリル酸ナトリウムが水と出会うと、界面活性剤のように、中の部分に水が入った形を作るのです!
そしてこの物質、たくさんの分子が繋がってできているものなので、どんどん大きくなるんですね〜

このような現象が起きるため、乾燥したジェリーボールは水が加えられると大きくなるんですね〜
そして、水となじまない部分は、同じく水となじまない精油となじむ形になります。
これで簡単にアロマ芳香剤ができあがるわけですね〜
現象を知るとますます面白くなり、見かけもおしゃれになる。
さらにさらに香りまで楽しめるとは、一石二鳥ならぬ一石三鳥!?笑
保冷剤は100均にも売られてありますし、気になる方はぜひ作ってみてくださいね〜(^o^)